先日、生後2か月の下の子が体調を崩し、急遽入院することになった。

RSウイルスやインフルエンザは陰性だったものの、月齢的なリスクもあり、医師の判断で短期入院となった。

家族全員が慌ただしく、精神的にもかなり消耗した数日間だった。

ただ、ひと段落して振り返ってみると、強く実感したことがある。

親が一番消耗するのは、体力でも睡眠でもなく「判断力」だった。

入院そのものより、しんどかったこと

子どもの入院と聞くと、多くの人が想像するのは、

夜間の付き添い 寝不足 体力的なきつさ

だと思う。

もちろんそれも大変だった。

しかし実際に一番削られたのは、そこではなかった。

今すぐ病院に行くべきか どちらの親が動くか 上の子はどうするか 仕事はどう調整するか これは大げさなのか、様子見でよかったのか

判断、判断、判断。

しかもその判断を、

・睡眠不足

・体調不良

・不安

が重なった状態で下し続けなければならない。

これは、想像以上に消耗する。

付き添い入院で分かった「大人は想定外」という現実

今回、付き添い入院をして改めて感じたのは、

病院は「子ども最優先」であり、

付き添う大人は基本的に想定外

という現実だった。

大人の食事は基本的に用意されない 休む場所も最低限 体調が悪くても、代わりはいない

つまり、大人は消耗する前提で設計されている。

だからこそ、体力より先に判断力が削られていく。

今回うまく回った最大の理由

今回の緊急対応で、妻から言われた言葉がある。

「普段からパパが子育てしてたから、

上の子を預けるのに全く抵抗がなかった」

この一言で、すべて腑に落ちた。

もし普段、

父は「手伝う人」 子育ての主導権は母 上の子の生活が父に見えていない

という状態だったら、

「預ける」という判断自体が、妻にとって大きな負担になっていたはずだ。

非常時に初めて役割交代をすると、判断コストが跳ね上がる。

今回それが起きなかったことは、非常に大きかった。

親が一番消耗するのは「決め続けること」

今回の経験を通して、はっきり分かった。

親が一番消耗するのは、

体を動かすことではなく、

決め続けることだ。

だからこそ、我が家では次のような対策を取ることにした。

付き添い入院は「大人はゼロ装備前提」と考える 常設の付き添いキットを用意する 車にも最低限の車載キットを積む 非常時の初動10分は「考えずに動ける」形にする

どれも、体力を増やす工夫ではない。

判断を減らすための仕組みだ。

最後に

子どもの急な入院は、できれば二度と経験したくない。

ただ、もしまた同じ状況になったとしても、

今回よりは確実に軽く済むと思っている。

なぜなら、

何が一番消耗したのかが分かった どこで判断力が削られるのかが見えた そして、普段の関わりが最大の備えだと分かった

からだ。

非常時に家庭が回るかどうかは、

その場の頑張りではなく、日常の積み重ねで決まっている。

この経験が、

同じように子育てをしている誰かの備えにつながればと思う。