チェックが形骸化している。
そう気づいたとき、最初は「使う側の問題」だと思っていた。

守っていない。
流している。
ちゃんと見ていない。

ただ、冷静に振り返ると、
チェックを“作った側”の自分にも原因があった

ChatGPTとの対話で整理していく中で、
特に無意識にやっていた失敗が3つあった。


①「漏れなく書けば安心」という思い込み

チェックを作るとき、
つい「想定される項目を全部入れよう」としてしまう。

その結果、

  • 項目が多い
  • どれも同じ重さ
  • 重要ポイントが埋もれる

チェックする側は、
何が一番大事なのか分からないまま、全部に✔を入れる。

これでは「確認した」という事実だけが残り、
判断は行われない。


②「誰が見ても分かる」は、だいたい幻想

作る側は、
「これくらい読めば分かるだろう」
と思っている。

でも実際は、

  • 何を確認すればOKなのか
  • どこまで見れば十分なのか
  • 迷ったときの判断基準

が書かれていない。

結果、チェックは
人によって精度がバラつく。

それでも問題が起きない限り、
「回っている」と勘違いしてしまう。


③「考えさせないほうが楽」という設計

一番の失敗はこれだった。

  • 判断が必要だと時間がかかる
  • 忙しい現場には負担になる
  • だから、考えなくていい形にする

その結果、
考えなくても通過できるチェックが出来上がる。

これは親切でも配慮でもなく、
形骸化を前提にした設計だった。


ここで、考え方を切り替えた。

チェックを作る側の役割は、
「漏れなく確認させること」ではない。

一度だけ、立ち止まらせること

全部を厳密に確認させる必要はない。
ただ、

  • 今回、一番危ないところはどこか
  • もし違っていたら、何が起きるか

この問いに向き合わないと通らない。
それだけで、チェックの意味は変わる。


チェックが機能しないのは、
使う側の意識が低いからではない。

考えなくても済むように作った時点で、
作る側が“失敗”を仕込んでいる。

業務改善で本当に見直すべきなのは、
チェック項目の数ではなく、
**そのチェックで「何を考えさせたいのか」**だと思っている