業務改善は、始めること自体はそれほど難しくない。
問題があり、危機感があり、
「何とかしなければならない」という空気があれば、
改善案はいくらでも出てくる。

それでも、多くの業務改善は続かない。
途中で形骸化するか、
いつの間にか元に戻る。

その理由を、
これまでの経験とChatGPTとの整理で振り返ると、
原因は実行段階ではなく、ほぼ最初に決まっていると感じている。


①「正しい改善」をやろうとした時点で失敗している

業務改善を始めるとき、
つい「あるべき姿」や「正解」を目指してしまう。

  • 理想的なフロー
  • 抜け漏れのないチェック
  • 完璧な仕組み

ただ、現場は常に忙しい。
例外も多い。
余裕もない。

この状態で
“正しい改善”を持ち込むと、確実に続かない。

現場に必要なのは正解ではなく、
「これなら何とか回せる」という納得感だ。


② 最初から「守らせる前提」で設計している

改善策を考える側は、
無意識にこう考えている。

  • ルールを決めれば守られる
  • チェックを入れれば防げる
  • 仕組みにすれば徹底できる

でも、守らせる前提で作られた改善は、
必ずどこかで反発を生む。

なぜなら、
考える余地がないからだ。

考えなくても通る仕組みは、
考えなくても抜け道を探される。


③「やらなかったら困る」設計になっていない

業務改善が続かない最大の理由は、
これかもしれない。

  • やっても評価されない
  • やらなくても大きな問題にならない
  • 結果が見えない

この状態では、
改善は「善意の努力」にしかならない。

逆に言えば、
少しでも「やらないと困る」要素があれば続く。

  • 次の判断に使われる
  • 会議で拾われる
  • 改善に反映される

完璧でなくていい。
意味があると分かれば、人は続ける。


業務改善が続かないのは、
現場の意識が低いからではない。

最初の設計で、
続かない前提を仕込んでいることが多い。

  • 正解を求めすぎていないか
  • 管理しようとしていないか
  • やる意味を残しているか

業務改善を始める前に、
この3つを自分に問い直すだけで、
結果はかなり変わる。

改善は、
立派に作るものではない。
続いてしまう形に落とすものだと思っている。